English / Japanese

飛行機と火山灰

アラスカRedoubt火山の噴火(1989年)

1989年に発生したアラスカのRedoubt火山の噴火は航空交通に大きな障害をもたらした。 航空機本体への被害や、飛行中の航空機のエンジン停止による大きな事故も発生した。

slide0007_1.jpg    slide0007_2.jpg (USGS Circular 1061)



1989年12月15日、ボーイング747型機はアンカレジ空港に着陸態勢に入り、Redoubt火山の小噴火に伴う火山灰の雲の中を通過した。 その時、4つのエンジンがすべて停止し、飛行機は8分間の間エンジン停止したまま 高度28,000フィートから14,000フィートまで落下した。 14,000フィートの地点(山頂から2,000フィート未満の上空)にて、エンジンが再稼働した。

slide0008.jpg (USGS Circular 1061)

スピード・バード9便エンジン故障事故 (1982年)

1982年6月24日、ブリティッシュ・エアウェイズ9便はインドネシアのガルングン山の噴火による火山灰の中を飛行中、4つのエンジンすべてが故障した。 この故障の原因は当時、乗組員や地上管制官には明らかではなかった。 航空機は約12分間エンジン停止し、23,000フィート落下した。 航空機は火山灰の雲の中を抜け出るまで滑空することができ、すべてのエンジンが再稼働し(そのうち1つはまもなく故障した)、 安全に着陸することができた。

slide0009.jpg (Wikipedia)

ピナトゥボ山の噴火 (1991年)

1991年のピナトゥボ山の噴火の時、6月12日から18日の間に16機の航空機が飛行中に火山灰に遭遇した。 そのうち少なくとも2機がエンジン停止した。 (Fire and Mud: Eruption and Lahars of Mount Pinatubo, Philippines, 1996)

slide0010.jpg

火山灰による航空機への被害

ジェットエンジンは700度以上で稼働しているため、タービンの中に入った火山灰は溶解する。 この溶けた火山灰が空気の通過を妨げ、エンジンが停止する。 (Fire and Mud: Eruption and Lahars of Mount Pinatubo, Philippines, 1996)

slide0011.jpg

Links