バルク導電率からスメクタイトの質量分率を求めることを目的として、先行研究で得られたコア物性試験データを用いて、スメクタイトを含む岩石に適用可能な等価回路モデルを考案した。先行研究で提案された等価回路モデルと比較して、本研究で考案したモデルはスメクタイトの質量分率を高い精度で予測できることが分かった。しかしなお、本モデルは決定係数が約0.15と低い。また、間隙水の導電率とバルク導電率の非線形的な関係を表現できないため、今後改良を行う必要があると考えられる。今後は、有限要素法により、スメクタイトを含む岩石のバルク導電率を計算するモデルを開発し、それにより人工的に生成したデータセットを用いて等価回路モデルを改良する予定である。