阿蘇山中岳火口における活動の駆動源となっているマグマ溜まり,さらに,カルデラ噴火に至るまでのマグマ溜まりの存在を電磁気学的手法の観点から検討することは,地球物理学の観点のみならず火山防災の観点からも重要かつ必要なことである。本発表では,主に,阿蘇カルデラを覆う領域で2015年11-12月の期間に実施したMagnetotelluric (MT)法観測データを用いて求めた3次元比抵抗構造モデルの特徴から検討した,阿蘇カルデラ周辺の火山活動(マグマ溜まり)と地震活動との相互関係について報告する。