MT法は地下比抵抗構造を求める探査法であるが、その際にMT信号源の強度変化については論じないことが多い。しかし高緯度地域や地球規模スケールでは、MT信号源の時間変化と地下構造を同時に議論することが必要である。これまでに、観測される電磁場からMT信号源となる地磁気変動と地下比抵抗構造を推定する手法が幾つか提案されている。しかしながら、インバージョンの安定化と、一般的に非定常な時系列変化であるMT信号源の特性を考慮すると、周波数領域ではなく時間領域において、MT信号源である地磁気の時間変化と比抵抗構造を同時に逆解析することが、より高精度な推定法であると考えられる。そこで本研究では、数値計算モデルに対して時間領域での逆解析手法を適応した。その結果、両者を推定可能であることが明らかとなった。