現在、気象庁は柿岡、女満別、鹿屋、父島の4点で地磁気3成分と全磁力の連続観測と定期的な絶対観測を実施している。柿岡、女満別、鹿屋は周辺の開発・宅地化により人工擾乱に対してきわめて脆弱な環境にある中で、構内に複数の磁力計を整備する等によって擾乱の検出にあたっている。そうしたなかで、女満別と鹿屋はは 2011年4月から無人化された。本講演ではこうした地磁気観測の現状と、次の百年 に向けた取り組みを紹介する。