階段状の惑星間空間磁場変化があると,月による電磁誘導現象が発生し,月上空で観測を行っているかぐや衛星の磁場観測装置LMAGではある時定数で緩和するような磁場変化が記録される。かぐやが高度100kmで観測を行っていた2007年12月21日から2008年10月31日の期間中に観測された階段状の磁場変化を解析して,月を一様導体球と仮定した場合の電気伝導度の推定を行う。