これまで、火山地域と無火山地域が並ぶ九州の地下構造について、Network-MT法観測データによる2次元および3次元のインバージョン解析を実施してきた。 そして、前弧域から背弧域に至る広い範囲の大規模な比抵抗構造イメージを得た。 得られたイメージの比抵抗分布からは、九州の地下構造について地域的に分類できる特徴の差異があることが見出された。今回は、その地域的な特徴の差異を基に解釈できる沈み込み帯全体の包括的な火成活動についてのモデルを提案する。