著者らは、火山における熱消磁現象や地震活動に伴う微小な地磁気変化の検出を目的として、観測された全磁力変化に含まれる局所的なトレンドと参照磁場との相関変化を精度良く見積もる試みを行ってきた。インパルスレスポンス、確立差分法、カルマンフィルターの3種類のフィルター処理の結果や経験から、それぞれの違い、永年変化の残差などについて、考察して、今後のデータ処理の技術的な参考にしたい。