八ヶ岳地球電磁気観測所の絶対観測室内の全磁力を、二年間にわたり毎月、3次 元的に室内240点で測定し、連続観測全磁力を参照して全磁力差の空間・時間分 布を得た。全磁力差の時間変化量はおおむね、室内の中央部・床面直上ほど大 きく、絶対観測室自身が作る地温分布異常の季節変化が、磁化を持つ火山灰で 覆われた観測所構内の地表付近の、磁化分布異常の季節変化の要因となってこ れが生じていることを示唆している。