山陰地方の広帯域/ネットワークMT観測で発見された「下部地殻低比抵抗体」 と、この地域の地震/火山活動および背弧マントルダイナミクスとの関係を探 る目的で、昨年2006年度より西南日本背弧域で海底電磁気観測と連携した陸域 でのMT観測を実施している。今回は、昨年度までの解析結果と2008年に実施し た隠岐ノ島での観測および隠岐諸島周辺海域での観測の概要を紹介すると共に、 これまでに得られた知見について報告する。