平成20年6月14日に、岩手県内陸部を震源とする地震(M7.2,深さ約 8km)が発 生した(岩手・宮城内陸地震)。この地震に伴い、秋田県立大、首都大学などの グループが地震波伝搬に伴うと思われる磁場変化を観測した。これまで、地震 地磁気効果を評価するモデルとして静的弾性変位によるピエゾ磁気効果の解析 解が提示されている。本発表では断層面上でのモーメント開放の時間履歴、地 震波動伝搬による地殻応力の時間変化を考慮し、断層周辺で磁場がどのように 時間変化するか、その変化の特性を議論するために地震波動伝搬に伴う動的ピ エゾ磁気モデルの構築を目指す。