青ヶ島火山体の内部磁化構造を把握するために、三成分地磁気異常測定を実施 した。その結果、青ヶ島南西部(三宝港)の付近深部1km以深に、磁化の大き さが1A/m 以下の低磁化域が分布することが把握された。もともと、青ヶ島のカ ルデラ内の地熱が天明の噴火以降も依然温度が高く顕著であることから、熱 (熱水)の供給源が、カルデラ周辺にあると判断し、この位置での低磁化領域 はマグマ活動の影響を受けた高温領域であること推定した。