90度を越える非対角成分のMT位相(異常位相)は、L字型(および凸型)の 単純な三次元比抵抗構造で説明できることが、Ichihara and Mogi (submitted) によって明らかにされた。しかしながら、東北地方の北上低地沿いには上記の モデルでは説明不可能な異常位相が観測される。発表者らは、太平洋と北上低 地下のコンダクターとのカップリングによって、北上低地における異常位相を 説明できることを明らかにした。