地震被害調査報告
Masumi Yamada, Kyoto University

岩手・宮城内陸地震被害調査速報





14日(土)の行動


14日は、飛行機で仙台まで行き、レンタカーを宮城駅前で借りて 東北自動車道で古川(大崎市)へ向かいました。 古川での観測点をチェックしましたが、暗かったので被害は特に見られませんでした。
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15日(土)の行動

15日(日)はすでに高速道路が開通しておりましたので、 古川から東北自動車道で平泉前沢までいき、 37号線で奥州市衣川の震度計を見ました。 震度6強を観測した震度計は、5mほどの坂の上にありました。
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それから283号→4号→176号で奥州市胆沢の震度計を確認しました。
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それから397号を西に向い、胆沢ダムの建設現場で行き止まりとなりました。
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4号線に戻り、北上して、水沢の観測点を確認しました。 周辺の被害はほとんど見られません。 ここが我々の行った最北端です。
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これから4号線を南下して、一関市内の観測点を見ました。
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特に被害がなかったので、342号を西に向かいました。 KiK-net IWTH26観測点を確認しました。
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一部道路が落下していたので迂回路を通り、 矢櫃ダムの手前で道路は通行止めになっていました。
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その後、342→240→457→179で荒砥沢ダムに行きました。 ダムから、向側に栗駒山の大規模な山崩れが見えました。 周辺の家屋の一部には、瓦屋根の落下などの被害を確認しました。
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その先の道路は破壊が激しかったので、179号線を引き返し、 古川市内に戻りました。
追記(6/17):産総研の調査で、この路面変状は地表断層とわかりました。


16日(月)の行動

16日は、古川を出発して、47号線→108号線で鳴子鬼首に向かいました。 鬼首山学校(旧中学校)でK-NET005の観測点を確認しましたが、地盤変状などの異常は見られませんでした。 周辺の被害はほとんどなく、家具なども転倒していませんでした。 ただ、集落の一部の家では食器などが落ちたりしたそうです。
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その後、108号→248号で寒湯(ぬるゆ)という集落に行きました。 寒湯では、民家前の道路2個所、牛小屋の1か所で、道路が直径5mぐらいに渡って 陥没しているところがありました。 1つの陥没個所はかなり深く、底が見えないほど(5-6m?)でした。 1996年の鬼首地震でも同じ場所で陥没があり、2001年には、突然陥没が発生し自動車一台と電柱が全て沈没したとのことでした。
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来た道を引き返し、47号→457号→398号で一迫の総合支所に行きました。 気象庁の観測点を確認しました。特に異常は見られませんでしたが、支所建物内で気象庁が臨時観測を行っていました。 周辺では、地盤変状、液状化の噴砂跡が確認でき、瓦屋根の落下やブロック塀の倒壊などの構造物被害も確認できました。今回調査した中では、最も構造物被害が見られた地域でした。
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398号で築館のK-NET観測点を確認しました。栗原文化会館南西の、民家前の細い道よりアクセスし、草むらの中にありました。
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